2014年7月10日木曜日

コンクール

どうも。
風がビュンビュンです。

昨日はせんがわ演劇コンクールのテクリハでした。
テクリハというのは、照明や音響など芝居のために必要な
要素をいろいろと試すテクニカルリハーサルのこと。
6時間のリハーサル時間で様々なことを決めるわけですが、
ポニーズは特にセットと言えるようなものがないし、特に
なにも起こらない芝居なので、あっさりセッティングは終わり
昼飯を1時間食べて、2回通し稽古をしました。
ずっと稽古場で作ってきたものを舞台上でやる時に少なからず感じる
違和感というか、サンダル暮しの日常で、ハレの日に革靴を履いた
時のちょっとした窮屈感というのが、大体この初めて舞台上でやる
リハーサルで現れるものですが、例に漏れず昨日も出まして、
そうすると途端に自信がなくなるわけです。
自分たちがやってきたことが間違っていたんじゃないか?という
気持ちになる。
そういう時に必要な稽古はなんだろう?ってことをいつも考える。
俳優は出演しているので自分たちを客観的に見ることができないから、
外から見ている演出やスタッフの反応を頼りにする。
そこでいかに嘘をつかないかが演出の役割だと思う。
違和感に大小の違いはあれど、なんとなく上手くいかないって感じは
みんなが共有しているので、先日のサッカーじゃないけど、自分たちの
芝居をすれば大丈夫、なんて思考停止を促すような言葉はかけられない。
問題を問題として受け止めて、その解決方法を俳優やスタッフ含めて
考える必要があるんだけど、芝居において起こる問題って僕は一つしか
ないと思っていて、俳優が楽しめてるか楽しめてないかなんです。
とはいえ、楽しむっていうのは、これまた、ややこしい言葉で、楽しもうと
思って楽しめるもんではないんですよね。
むしろ、本当に楽しみたい時は、楽しもうと思ってはいけない。
もちろん嫌々やるって意味じゃなくて。
最初に台本をみんなで読む時というのは、ほぼ例外無く楽しい。
それは何故かというと、自分に課されているものが何もないからで、
ただ目に飛び込んでくるセリフを言う喜びだけで読んでる。
この喜びってのが重要で、つまり欲求なんです。
稽古を重ねるうちに、課されるものが増えるので、どんどん不自由に
なっていって、最初の台本を読んだ時の気持ちっていうのを忘れる。
欲求が義務感になっていく。そうなると楽しくない。
問題の解決方法は、その喜びを思い出すだけでいいわけです。
コンクール本番まで残り3日、俳優の皆が、あ、なんだ芝居って
こんなに楽しかったんだって再発見できるような稽古をして、本番に
臨みたいと思います。お楽しみに。
青山

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