2014年2月19日水曜日

メンバー活動状況

ポニーズブログをご覧のみなさまこんにちは。

みぞぐちあすみ客演の舞台「コロブチカ」明日からです!
みぞぐちに会いに行きましょう!板橋のアトリエセンティオ。
詳しくはメンバーズインフォで。

青山健一映像参加の舞台「さいあい~シェイクスピア・レシピ~」明後日からです!
泉と田中も小道具でお手伝いしてきました。
若い才能を応援に行きましょう!三軒茶屋のシアタートラム。
詳しくはメンバーズインフォで。

林も忙しく駆け回っております。

第9回公演「路地裏DEATHだらけ」もまもなく稽古入りです。
こうご期待~

2013年11月30日土曜日

ショートポニーズ後記 : 青山健一


えー先日の祖師谷大蔵cafe MURIWUIの公演「ショートポニーズ4」をもって
劇団ポニーズ、年内の予定が全部終わりました。
ご来場いただいた皆様、絵空箱、cafeMURIWUIの皆様、メンバー、ゲスト、スタッフ
の皆様、今年も一年本当にありがとうございました。
来年もいくつかの公演が予定されています。どうぞお楽しみに。

さて、一年に渡ってお送りしてきました「ショートポニーズ」が終わったので
、メンバーの皆にショートポニーズ後記を書いてもらいました。
そんで僕のショートポニーズ後記なんですけど、勿体ぶって最後に書くなんて嫌らしい
と思いつつ、まぁ一応主宰だし、お許しください。

「なにアオケン劇団やってんの?」って聞かれると「はぁまぁやってます、
趣味って感じで」なんて答えてたんですけど、こんだけやるとどうも趣味というには
ちょっと無理があるというか、ただの趣味っていう感じじゃないからどう言ったらいい
んだろう?「はぁまぁやってます、本気の趣味って感じで」って言えば
伝わるでしょうか?
、、どうでもいいか。うーん、そうなんすよね、どうでもいいんですよね。
芝居は、まぁ芝居に限らず、あらゆる芸術とか言われてるものは別になくても
誰も困らないし、食べて寝てさえいれば死ぬまで生きていけるわけで、
それだと極端すぎてやっぱつまんないと思うんですけど、まぁなくても困らない。
しかしなんでそういうなくても困らないもんを必死になってやるんだろうか。
自分でやっといて、ハッキリとした答えってのがない。
人間の根源的な欲求?ただの暇つぶし?
歴史上あらゆる人達がいろいろ理由つけて説明しようと試みてるけど、どれも
はぁまぁそうですよね、、って言う程度の、まぁわかるけどさぁ、っていうもんで、
それだ!ってのがない。
答えがないから続けてる、なんていうのもありますね。
終いには、そんなこと考えてもしょうがないなんてこと言っちゃう人もいたりして
千差万別です。答えを見つけようとしてやってるわけでもないんですけど、
やっぱいつもなんでこんなことやってんだろ?って思いはグルグルしてるんで
色々考えるし、考えるのはオモシロい。

そんでやり続けてると、ふと自分なりの答え(たぶん幻)みたいなもんが
見つかったりする。
エウリピデスなりの答え(たぶん幻)やシェイクスピアなりの答え(たぶん幻)
があったろうし、チェーホフなりの答え(たぶん幻)もあったはず、
世阿弥も近松門左衛門も鶴屋南北も菊池寛も安部公房も寺山修司もつかこうへいも
別役実も三谷幸喜も宮藤官九郎も、当然ここに挙げていない人も含め、
すべての演劇人が、なくても誰も困らない舞台のオモシロさに惹かれて、
自分なりの答え(たぶん幻)を探したり、見つけたり、見つけたと思ったら幻だったり、
そんなことを一度しかない人生を費やしてやってて、全員バカでカッコいいなって
思います。
そんで先人達は、みんないろんな言葉を残してるわけです。
そういうの読んだり聞いたりすると、あぁなるほどねとか、うーんそうかなぁ?
とか思ったりするんですけど、もっとこう実感したいんですよね。
納得したいんじゃなくて実感したいっつー感じ。
自分でやってみた先にある(といいなと思ってる)、自分の答え(幻)みたいなのが
知りたい。
それが誰かの残した言葉と同じだったら、その人とは友達になれたかもなぁとか、
せいぜいその程度の思いしか残んないかもしんないですけど。

そんで役者には役者の答え(幻)があるし、美術家には美術家の答え(幻)がある。
音楽家にもダンサーにも。
そう考えると、もう収集つかないんだけど、結局また芝居観にいって
あーでもないこーでもないってのを酒飲みながら話して、答えなんてないから
じゃあ自分で芝居作るかってなってやってみたりして、あーでもないこーでもないって
言われて、言ってる人の芝居観にいって、あーだこーだ言って、言ってるだけじゃ
つまんないから、また自分で芝居やってアーダコーダ言われて、そんなこと
(現在わかってるだけで)2500年くらい前から続けてて、もうだいたい
答えも大きく分けたら3つくらいなんじゃないかな〜?なんてことが
うっすらわかってても、大きく3つに分けてんじゃねーよ!もっとなんかあんだろ!
幻じゃねーっつーの!かなんか言って芝居作って、なんたらかんたら言ったり言われたり
してるって考えたら、分かり合えるわけないし、分かり合えないほうが幸せ。
なのかな?わかんね〜。

それでは最後に鶴屋南北さんの言葉をひとつ
「滑稽を好みて人を笑わすことを業とす」
おい南北!この野郎!至極カンケツにいいこと言いやがって!
もっといろいろあんだろー!けどほとんど同意します。

というわけで、今年もありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。
劇団ポニーズでした。
おしまい。

2013年11月29日金曜日

ショートポニーズ後記 : 堀井政宏

アオケンさんは、画家である。
プロの画家である。純粋な演劇人ではない。
純粋なと言ったのは、特にどこかの劇団で演劇を学んだり、
かつて役者をやっていたわけではないという意味であって、
演劇をやり始めたからには、もはや演劇人以外の何者でもないのだけど、
とにかく画家である。
それなのに、すごく見抜く、見抜かれる。こちら側は丸裸にされる。
本人は恐らくいたって純粋な気持ちで見たいものをやって欲しいのだろうけど、
その見たいものがとにかく核心を突いてくる。

僕は、前回の本公演「はじめてのドライブ」でポニーズに初めて参加させて頂いた
わけですが、あれから約1ヶ月足らずで、その感性は更に研ぎ澄まされていた。
それが先日の「ショートポニーズ4」だった。
本人曰く、「はじめてのドライブ」の反省を活かしたそうだが、恐るべき速度だ。

見抜き見抜かれる稽古は、実にやりがいがある。
些細な言動、呼吸の一つ一つに至るまで、一切気が抜けない。
とてもシビアだけど、この痺れる程の緊張感は、勝ち負けはないけど、
ある意味、演出家との決闘だ。
それなのに、アオケンさんはいとも簡単に「もっと遊んでいいよ」と言う。
それが一番難しいんだよ!
でも、こんな高尚な遊びが他にあるだろうか?
楽しくてしょうがない。

これが今年の舞台おさめになるわけだけど、今年の最後にとてもいい時間を
過ごすことができた!

アオケンさんをはじめ、林さん、田中さん、泉さん、明日美ちゃん
のポニーズのみなさま。そして、ほぼ毎度ゲストの佳世ちゃん。
それから、ポニーズを応援して下さるお客様、ありがとうございました。


今後とも僕のことを何となくよろしくお願いします。

ショートポニーズ後記 : リアルマッスル泉


林さんの後記にあるように私も揺れるところあり。
理想を申せば「何もしない、其処に居る存在」それがどういうことなのか、
どうすればそうあれるのか、揺れるところあるのである。
ただ今は、今年のショートポニーズを終えて・・・私の髪型を振り返ってみようと思う。

日常生活において髪型へのこだわりがないため、舞台と舞台の間は伸び放題、
ボサボサである。裏を返せば役に合わせて髪を切る。役者にもってこいの資質である。

まずはショートポニーズ1。上忍忍者ヘア。
さすがに結うまで伸ばすのは大変なのでカツラを着用。
荒ぶる髪を抑えるためボヘミアンチックに頭を紐でぐるり。
お兄ちゃんは普段のボサボサのままである。

ショートポニーズ2。ゴッホは帽子着用。
再登場のお兄ちゃんはドーベルマン刑事風。パーマかけてないから全然違うんだけど。
クマールさんはインド人なのでターバン着用。

ショートポニーズ3。ゾンビによくあるサラサラ前髪ヘア。
コーヒーが似合う前髪ヘア。落武者風忍者ヘア(上忍と同じヘア)

ついでにポニーズ本公演。終始ヘルメット着用・・・

ショートポニーズ4。キノコヘア。
たまにマロンカットと言っていたが間違いであることが判明。
マロンのフォルムでは永沢くんになってしまう。マッシュルームカットである。

というわけで、なんだか面白そうですね。
こちらの無茶振りを快く聞いてくださった「ヘアサロンボノ」の板倉さんに感謝。

ムリウイというステキ空間に感謝。あの距離感に共鳴してくださったお客様に感謝。
また来年お楽しみにー!皆様ありがとうございました!

リアルマッスル泉

2013年11月27日水曜日

ショートポニーズ後記:林周一

ども。団員の林です。
今年は4本もカフェムリウイでお世話になりまして。
2011年9月初演の「いきなりガンダーラ」以来
やっぱムリウイでポニーズやるのはしっくりきますね。
住み慣れた場所に帰ってくる感慨があります。
やる方も見る方もムリウイの雰囲気に包まれどこかリラックスできます。
「演劇見るぞ」って構えがいらない。そこが好きですムリウィ。
特に今回は「カフェ」というテーマもあってこれまでの演目の中で一番しっくりきましたね。
やる方も今回は私なんか衣裳も普段着だったし!そのままの格好でムリウイに通って
出番になったらそのまま、いちおう芝居する座席に座っていつの間にか台詞喋ってた。
いつものように数々の小道具やら衣裳詰めた重いカバン下げてエンやこら電車に乗らずに済んだし、
ああ本当に楽だった。。。
そうポニーズの芝居っていかにリラックスしてストレス無く、
かつ楽しく実験できるかってことに心血注いでる気がします。いやしてるか。
それが良いのか悪いのか分からないっすよ。
私が昔からやってる風煉ダンスなんて言ったらその反対だからね。
いかに面倒なことやるかみたいなほとんどSMプレイかって・・・(^^;)))))

「役者は本来負荷かけられて追い込まれて演技に凄味が出るんだよ!」って考えもあるんでしょうが、
手垢付き過ぎてるかもしれません。
そんなことポニーズ、アオケンの書く本には向いてまへん。
いかにリラックスしてフニャフニャになって、
自分の中に今まで凝り固まっていた「お芝居らしさ」の既成概念から遠く逃げられるか?
今まで使っていなかった自分=顔の表情筋や手足や、細かい目の動きひとつひとつや、
あらゆる自分を再発見して、もう一度「遊ぼ」って仲良くなっていかに楽しめるか。
なあんてことは稽古の最中一切考えちゃいませんが(笑)
(・・・あ、こうやって敢えて意識して考えてないってことよ)

もちろん役者みんなそれぞれ周りには言えない策を持って
自らに負荷をかけているのでしょうしポニーズのやり方全て礼賛してるわけじゃない。
むしろ訓練された演劇や芸能にとっちゃ我々のやってることなんざ
オママゴトに見えるかもしれない。とても狭い領域のことだと思われるかもしれない。
まあ「茶番劇」と標榜しているからね。
でも「井の中の蛙大海を知らず」って諺あるけど
(佳世ちゃんが諺引用したからってわけじゃないが!)
「されど空の青さ(深さ)を知る」って続きがあるように、
狭いながらも人とモノを作る、関係の中に生まれる深い味わいと喜びを知ってる。
あたかも一緒に一本のウィスキーの空き瓶の中に精密なボトルシップ作ってるような
そんな精緻な世界を作ってるような。
それがポニーズ。。。違うか!(笑)

とはいえ「楽にやりたい」という思いと
「いいやまだまだ自分痛めつけて無茶苦茶やりたい!」という思いに
揺れるお年頃の49歳です。

最後に
祖師谷大蔵カフェムリウイのオーナーのたけしさんに感謝。
来場してくれたお客様に感謝。
いつも一緒に遊んでくれる堀井くん佳世ちゃんポニーズメンバーに感謝。