2013年11月27日水曜日

ショートポニーズ後記:林周一

ども。団員の林です。
今年は4本もカフェムリウイでお世話になりまして。
2011年9月初演の「いきなりガンダーラ」以来
やっぱムリウイでポニーズやるのはしっくりきますね。
住み慣れた場所に帰ってくる感慨があります。
やる方も見る方もムリウイの雰囲気に包まれどこかリラックスできます。
「演劇見るぞ」って構えがいらない。そこが好きですムリウィ。
特に今回は「カフェ」というテーマもあってこれまでの演目の中で一番しっくりきましたね。
やる方も今回は私なんか衣裳も普段着だったし!そのままの格好でムリウイに通って
出番になったらそのまま、いちおう芝居する座席に座っていつの間にか台詞喋ってた。
いつものように数々の小道具やら衣裳詰めた重いカバン下げてエンやこら電車に乗らずに済んだし、
ああ本当に楽だった。。。
そうポニーズの芝居っていかにリラックスしてストレス無く、
かつ楽しく実験できるかってことに心血注いでる気がします。いやしてるか。
それが良いのか悪いのか分からないっすよ。
私が昔からやってる風煉ダンスなんて言ったらその反対だからね。
いかに面倒なことやるかみたいなほとんどSMプレイかって・・・(^^;)))))

「役者は本来負荷かけられて追い込まれて演技に凄味が出るんだよ!」って考えもあるんでしょうが、
手垢付き過ぎてるかもしれません。
そんなことポニーズ、アオケンの書く本には向いてまへん。
いかにリラックスしてフニャフニャになって、
自分の中に今まで凝り固まっていた「お芝居らしさ」の既成概念から遠く逃げられるか?
今まで使っていなかった自分=顔の表情筋や手足や、細かい目の動きひとつひとつや、
あらゆる自分を再発見して、もう一度「遊ぼ」って仲良くなっていかに楽しめるか。
なあんてことは稽古の最中一切考えちゃいませんが(笑)
(・・・あ、こうやって敢えて意識して考えてないってことよ)

もちろん役者みんなそれぞれ周りには言えない策を持って
自らに負荷をかけているのでしょうしポニーズのやり方全て礼賛してるわけじゃない。
むしろ訓練された演劇や芸能にとっちゃ我々のやってることなんざ
オママゴトに見えるかもしれない。とても狭い領域のことだと思われるかもしれない。
まあ「茶番劇」と標榜しているからね。
でも「井の中の蛙大海を知らず」って諺あるけど
(佳世ちゃんが諺引用したからってわけじゃないが!)
「されど空の青さ(深さ)を知る」って続きがあるように、
狭いながらも人とモノを作る、関係の中に生まれる深い味わいと喜びを知ってる。
あたかも一緒に一本のウィスキーの空き瓶の中に精密なボトルシップ作ってるような
そんな精緻な世界を作ってるような。
それがポニーズ。。。違うか!(笑)

とはいえ「楽にやりたい」という思いと
「いいやまだまだ自分痛めつけて無茶苦茶やりたい!」という思いに
揺れるお年頃の49歳です。

最後に
祖師谷大蔵カフェムリウイのオーナーのたけしさんに感謝。
来場してくれたお客様に感謝。
いつも一緒に遊んでくれる堀井くん佳世ちゃんポニーズメンバーに感謝。


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