2013年9月20日金曜日

残り6回

全14回のながい公演も半分が過ぎて、残すところ後6回です。
やる前はこんなにながくて飽きるんじゃないか?なんて
トンチンカンな心配をしたりしましたが、飽きるどころか
毎回新しい発見がある。
バカバカしくて優しい話がやりたい。
そんなことを考える時、優しいという一つの言葉がすごく
不安定な漠然としたものとして響いてくるので、僕の思う
優しいってなんだろう?って、その言葉が持つ漠然としたイメージを
どんどん具体的にしていく。
優しいってのは忘れることじゃないか?だとしたら、それは最も残酷な
ことだったりするかもしれない。
いやいや、優しいってのは忘れないってことかもしれない、だとしたら
それは途轍もなく苦しいことかもなぁ。
そんな風に行ったり来たりしながら、物語や登場する人たちを粘土を
こねるように観察していく。
どんどん細かく丁寧に紐解くように具体的にしていく。
舞台上には役者同士の生の観察が常にあって、それが物語や人物を立体的にする。
役者は常に集中して、そこで起きていることを見逃してはいけない。
僕はそれを役者に要求するし、役者はそれに応えるために日々試行錯誤する。
そんでそんな試行錯誤なんてまったく感じられなくなるまで稽古して、
僕らはお客さんを乗せて劇場空間を牽引する。いつの間にかお客さんも
一緒に走っている。途中からお客さんに追い抜かれて牽引されてた!
そんなのがいいな。
なんて、真面目に書いてますが「はじめてのドライブ」は何じゃそら!ってくらい
しょーもない毎度毎度のバカバカしい話であります。
優しさには涙ではなく笑顔が似合うと思うので。
残り6回、ドライブします。まだ間に合うので、みんな乗りにきてね。
青山

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